被害者と加害者




 
 
今日は施設にいる母についてのお話です。

母は物忘れが多くなってきたのですが、元々の性格が大人しく穏やかなので周りの方に迷惑をかけることは少ないと思っていました。
施設の中には気の強い入居者さんもいらして、時々母から「キツい物言いをする人がいる」と聞かされることもあり、母は我慢する立場の人だと思っていました。

ところが、ある日施設から電話があり、夜中に目覚めた母が、間違えて他の方のお部屋に入ってしまい、その方を起こしてしまったというのです。

これには落ち込みました。
ちょっと大袈裟ですが、いきなり迷惑をかける側の立場になってしまった母と、その娘の私。
そして悪気は全くないのに小さな騒動を起こしてしまった母が可哀相で心が痛みました。

少し冷静になって振り返ってみると、「キツい物言いをする」と母が恐がっていた方も、そんなつもりはなかったのかも、と思えてきました。

入居している方誰もが一生懸命で、ただ昔のようには生活出来なくて、だからこそプロの方々にお世話になっている。
一方向からしか見えていなかった視野の狭い自分に、今回の出来事で気づきました。
母を通して気づくことは多いです。痛みを伴いますが、大切に受け止めたいと思います。

今日嬉しかったこと💛
残暑の中、元気にクォーターテニスを楽しむことが出来ました。
二年前から始めたのですが体力がついてきたようで嬉しいです♪